思考の質量

Dan Brownの新作を読んでいたら「思考が質量を持っているとしたら」という仮定の話が出てきた。部分的な話題なんで、本の内容自体のネタばれにはなりません。

思考、すなわち頭の中で作られる考えというものが質量を持っているとしたら... 思考は測定可能な質量をもつ物質となる。質量を持つ物質はそれ自体重力(引力)をもつ。多くの人がいっせいに同じ思考に集中したら、それがお互いの引き合う力でまとまり始めたら... 質量の総計が増え重力も増大する。それは現実的な力となり、物質界に測定可能な影響を及ぼしうるのでは... というような会話がなされている。

話としてはとても面白い!!

思考が質量を持つか否かは別として、脳内での活動は電気的反応・化学的反応。そこにエネルギーが生じ磁場が発生するとすれば、それを集束し方向性を与えれば物質界に影響を及ぼす現実的な力となるかもしれない。

ネットワークの拡充により、人の思考エネルギーを集束させる基盤が整いつつあるのではないだろうか。まだ脳に対して、思考を思うのままに制御する入力を与えられないとしても、ナノテクノロジーによって脳のエネルギー変化を測定して電気信号化することは可能なレベルにあるのだろうから。